村尾在宅クリニック

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コロナ5類へ

2023.02.01

コロナの5類引き下げ。GW明けの5月8日から

5月8日から5類になります。賛成、反対、色々意見が分かれるかと思います。個人の倫理感もそうですが、職業によって意見が違います。例えば、医療系は反対派が多く、飲食や三次産業は賛成派が多い傾向にあります。

そもそも、2類感染症とは、『感染すると死ぬ可能性高いから、完全隔離&前例国に報告義務』があるものです。そのため、検査で出たらその人は隔離病棟へ、自宅や職場にも市役所から人が行って色々調べます。

5類感染症は、『移りやすいから気を付けてね』というもの。インフルエンザや麻疹、風疹など23個が定義されています。

ちなみに、1類感染症は『国が亡ぶレベル』で、爆発的に感染拡大してたくさん亡くなるウイルスで、エボラ出血熱、ペスト等7種類のウイルスが定義されています。

今回のコロナウイルスは、最初の第一波の致死率が高かったです。

志村けんさんも、第一波の時期にお亡くなりになりました(2020年3月29日)

日本でワクチンが本格的に開始されたのが、ちょうど第4波と第5波の間くらいで、その頃から致死率の低下がみられています。

ウイルスは、生物ではないですが、宿主(寄生先)の細胞に取り付いて共存します。そして、よりたくさん寄生できるように、寄生した人間は殺さないように、しかし他の人に移りやすくするように変異(構造変態)していきます。

現在、その変異株がたくさんあって、どれが流行っているのか変化しているところです。

ウイルス学的には、今後も『人を殺す力は弱いけど、咳で移りやすくなる』という形で人間と共存していくこととなるでしょう。

そうすると、あれ、これってインフルエンザでしょってなります。

その通りで、ウイルス学的には、もはや5類程度でよいと考えれます。

しかし、実際、高齢者はコロナ罹患すると一定の確率で亡くなっています。弱いウイルスでも、インフルエンザでも、高齢者は体力的に亡くなってしまうんです。

5類にすると、みんなお出かけするので、コロナにかかるでしょう。インフルエンザより厄介なのは、若者は元気なので、自分が罹患している事に気づきにくい。

すると、田舎の祖父母に会いに行くでしょう。そこで罹患していしまうのを、医療者は危惧しています。

でも、5類にしないと経済回らないとか、そろそろみんな疲れてきて外食したいでしょうし、色々人によって、職種によって2類がいいか5類がいいか、違ってくるんですよね。

今回は国が5類にすると決めたので、あとはもう広がったりしない、もしくは罹患しても年寄りでも亡くならないくらいウイルスが弱体化しているのを願うばかりです。

点滴往診可能

当院は、コロナ初期からコロナ感染者に対して往診しています。

大牟田市、荒尾市、柳川市、みやま市、南関町に対して、コロナに罹患した方々の自宅に行き、検査をして、内服薬を渡します。

必要な方には連日点滴を行っていました。多い時は1日40名近く点滴していました。

お金は5月8日までは国が支払うので、最初の検査費用のみになります。

発熱して外に出れない、薬をもらいに行けないなどあれば、一度お電話で相談いただければと思います。

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